霊安日記

jf_nights の霊安草子。

転学ノススメ

前書き

はい、こんばんは。
ちょっと前の夜中に World of Tanks をプレイしていて、 T-43 でやっとこさMバッヂが取れたのでその報告でもするかと Twitter に写真をアップした瞬間に、某(id:hidesys)先輩から@が飛んできました。

はい。

だそうです。

というわけで、こちらは #休学留年アドベントカレンダー の記事となります。ちなみに僕の周りで確認出来ている記事は以下の通りです。
休学の効能 - 運河
わたしの留年休学 - yulily100's blog
留年休学アドベントカレンダー番外編 浪人姉さん - syuumatudannsi’s blog
実はほぼ留年決まってるんだよねぇ - ぱすたけ日記
【12/20】留年して良かったこと悪かったこと。自由な時間の使い方 - 農業経済とプログラミング

知らない(というか誰なのか分かってない)人も混じってますがまぁ大丈夫でしょう。(何が

休学留年アドベントカレンダー とありますが、僕は休学はしてないしする予定も無いと思います。代わりと言ってはなんですが、転学部というのを経験しているので、僕の今までを簡単にまとめながら、如何にして僕が転学部・留年に至ったのか、そして転学ノススメみたいなのを書こうかな、と思います。誰得なんでしょうね……

1回生

別に意識高い系で入ったわけでもないけれど、とりあえず浪人してから大学に行きました。あ、別に意識して浪人したわけじゃなくて、単にセンター試験の準備をしていなかっただけの気がする。ゲームを創りたいけれど、いったい全体どうすんねん(この時は「ググる」能力は無かったのである)と思って途方に暮れていたときに 京大マイコンクラブ とかいう怪しげなサークル*1のビラに「プログラミングの知識が無くてもゲーム創りは大丈夫」的な文字が踊っているのを見て、そのまま滑るように入ったように思われる。といっても入った時期は遅くて、4月終わりくらいだったか。法学部とかいう学部から入ってくるような人間は当然ながら少なく、まぁとりあえず例会講座とかいうやつで3,4回生くらいの先輩方がヤバそうな話をしているのをヤバそうだなぁと思いながら聴きつつ、DTM勉強会というのが存在したのでそこでちょこちょこ周りの人と話していたようなそうでもなかったような。
そこまでサークルに行き続けていたわけでもなく、IRC をぼーっと眺めながらそれなりに大学に行っていた。1回生やからな。1回生というのはとりあえず一般教養科目を取り終えるのがその年のノルマっぽいのがあって、まぁ実際たぶん3割くらいの人は取り終わってると思う。残りのうちでも2,3割くらいは2回生前期で取り終わるのでは。僕もその御多分に漏れぬよう、前期は頑張っていた。結果的には前期で36単位くらい取っていて、留年のりの字も無いとその時の自分は思っていた。のだが、今から見返すとフラグがいくつかあって面白いなぁという感じ。
まず一つ目のフラグは、部室に泊まり込むようになったこと。これは6月か7月くらいからなのだけど、自宅生の僕は、いくら他の奈良や大阪やらから来ている自宅生に比べて近いやんけと言われても、大学まで行って帰って計3時間くらいはかかっている。計算はしないけど、これを毎日毎日繰り返していくとそれこそ膨大な時間をそこらへんの下宿生とかに比べると損しているわけで、しかし下宿もしていない僕はどうしようかと思っていた。で、とある日に家に帰れる最終電車を逃してどうしようかととりあえず部室に行ってみると、夜中の0時くらいに普通に先輩方が楽しそうにおしゃべりしている夢空間がそこにはあって、この時に、あぁなるほど泊まればいいんやな、と気づいたわけである。以後、とりあえずプロジェクト(勉強会)のある日やらとりあえずなんかある日は部室に泊まるようになった。すると勿論生活リズムが壊れたり壊れなかったりするわけで、まぁ僕は中高の頃から基本的に3時間睡眠しか取ってこなかったからなんとかなるっちゃなんとかなった気もするけど、とりあえずフラグとしては良いものであったように思われる。
二つ目のフラグは、なんか友人が出来たこと。と言うとちょっと語弊があるのだけれど、ここで言う友人というのは自分の創りたいゲームの世界観とかを普通に世間話のようなトークでゆったりと話せる人、という意味である。そこらへんで喋ると、この人大丈夫かな、っていう反応をだいたいされるんだけど、KMC では当たり前のように受け入れてもらえた感がちょっとあって、しかもそれをぐだぐだと話せる相手が出来て、もううっへっへですねぇ。まぁこの↑の友人とは今後紆余曲折あるんだけど、それはまぁまた別の機会ってことで。とりあえず↑の話が出来ることで、学業に取り組むよりもそういう世界を創る方が僕はやりたいんだな、というのに気づけたのが立派なフラグでした。大学の授業を受けてるより、世界観考えて何かしら作ってる方が楽しいですね。

なんか一つ目のフラグを書く前は全部で三つあった気がするんだけど、二つ書いてるうちに忘れたわ。

で、前期はなんだかんだで恙無く過ぎたんだけど、後期に徐々に自分の留年属性が本性を表し始める。
うちの大学には、まぁ他の大学にもあるであろう学祭が11月に存在し、サークル的には夏休み・後期にかけてそこで出展するためにゲームを作ったりなんなりするんだけど、前述したように、授業に行くよりもそのゲームを作っている方が楽しいわけで、徐々に大学に行かなくなる。法学部のクラスの友達にもたまに行った授業で「最近見ないけどどしたん」「お、生きてたんか!」みたいなことを言われまくるようになるわけで、あーって感じ。
まぁ1回生のときはまだプログラミングしてなかったからそんなに負担とかがあったわけじゃなく、単に行かなくなったくらい。
で、取得単位は9単位。前期の1/4で草っすね。

2回生

この年が、個人的に成功したり失敗が激しかったなぁといろいろ思っている年。先に書いとくと、2回生で取った単位は前期後期合わせて 4単位。ぐぬぬ……。

単位を取れなかったこと自体にはまったくと言っていいほど後悔とかは感じてなくて、どっちかというと休学しなかった事にめっちゃ後悔している。
そもそも法学部に入ったのは、受験でとりあえず京大に行きたくて、文系選択だった中で一番(自分の試験の点数配分的な意味で)行きやすかったのが法学部だった、というかなりやばい理由しかなくて、あぁそういえばこれが三つ目のフラグでしたね。
そんな理由で行ったからには当然授業とか何も面白くないし、語学も別に楽しくないし、それだったら部室で曲作ったりゲーム作ったりしてる方が数億倍楽しいわけで、ほぼ1週間に1コマ出るか出ないかみたいな生活になっていた。
休学しなかったのは本当にミスだと思っていて、お金くれ……。

1回生の冬休みに車の免許合宿に行ったのだけど、そこで強力な先輩2人に囲まれて「よっしゃじぇに君プログラミング覚えよか!!!111」みたいな感じで、行く前は「ぷ、ぷろぐらみんぐわかりません~~~ ><」みたいな感じだったのを、2週間くらいで「なるほどとりあえずゲームはこうやって出来てるのね」みたいな感じにしていただいて、とりあえずゲームも一本作ってみれるようなスキルを手に入れてしまったから、そこで怒涛のように学んだのを半期かけて反芻しつつ、後期はNFに向けてずっとゲームを作る日々が続いていたように思う。たまに気分転換のように行っていた講義でも、あまり話は聴かずにB5の白紙にずっと世界観設定やらゲームの構想とか書いてて、そりゃ単位取れんわな、って感じ。

一応、学部選択に失敗したことには既に気付いていて、9月くらいから転学部というのを考え始める。たぶんこのまま法学部にいてもずるずると単位を取れないままn年くらいいそうだし、出来ることなら情報学科とかに行きたい気分は大量にあった。情報に行けば単位が取れるかどうかというと、またそれは別の話なんだろうけど、少なくとも単位に対するモチベーションが0からそれより大きい値にはなる。

しかし悲しいかな、転学部自体はわりと簡単だったのだけど、残念ながら文系から理系に行くのはほぼ不可能だった。一応理学部のなにかのコースには行けたような気もするが……。転学するときにセンター試験の点数でほぼ決まるっぽくて、理系の点数配分だと理科を2つ以上受けていないと点数が足りないとかいう、お前ここで響いてくるのかみたいな枷のおかげで、理系の学部には転学できない人生だった。

しかし2回生の秋から冬にかけてIRC botを作ってみてから、いわゆる人工無能に異常な興味が出てきて、そこと微妙に話を噛み合わせられなくもない……くらいの感じで文学部という選択肢が浮上し、とりあえずそこに行くことに決めたのが2回生の冬である。この時点で留年の「りゅうn…」ぐらいが決まるんですね。

3回生

前期はちょっと頑張れるんですね。30単位くらい取った。へへん。
しかし、文学部では一般教養を除いて90単位弱をまぁだいたい2,3,4回生くらいで集める。まぁ実際は4回生は卒論書かないといけないから実質2年間で取るんだけど、僕はその単位を3,4回生で取らないといけないわけで、まぁ無理っすね、みたいな。
先述したように、人工無能と噛み合わせられなくもない……みたいな分野は文学部(ちなみに専攻は言語学)の中でも全然マイナーで、やはりそれ以外の授業へのモチベーションは下がる一方であった。よくある言語学へのイメージのとりあえず外国語やってるんやろ、みたいな外国語の授業とかは面白さは分からないし、はーって感じ。
やっぱり後期はなかなか単位は取れず終わった。

4回生

なう。
まぁ4回生になった時点で、「前期後期それなりに授業に行きつつ卒論書いたら卒業出来る」とかいう状態になってて、留年の「りゅうねん」って打ってあとはスペースキーで変換するだけ、みたいな感じ。
で、前期が終わったくらいに教授と卒論面談とかいうのがあった。卒論のテーマはこういうのにしようと思います、みたいなのを報告して、それはもうちょっとこういう方向性で行った方がいいんじゃないかとかなんとか言われるやつで、僕の持っていったテーマはまぁたぶん大丈夫だろうけどとりあえず先行研究を調べてもうちょっと焦点を絞った方が良いよ、みたいな感じで恙無く終りそうだった。

教授「じゃあこれで終わりかな。なんか最後に質問ある?」
ぼく「あ、そういえば、僕今年で卒業するのちょっと無理そうなんですけど……。そういうときって卒論どうなるんですかね」
教授「あ、じゃあ君の卒論は受け取らないことにするわ~」

ということで、スペースキーは押され、確定のEnterキーも押されてしまった。
あ、ちなみに教授を恨んでるとかそういうのは一切ないですよ。一応。

近況

戦車楽しい~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

問題

なんかぐだぐだと自分の経歴を晒して最悪な感じですが、一番の問題はやっぱり受験時のある意味不純な動機だと思う。法学部なんてやっぱりさぁ弁護士になるぞ、とかいう人や別にそうでなくてもある程度自分の未来(職に有利とか)を見据えて来て、それなりにちゃんと授業を受けるような人が行くべきところで、僕みたいに適当な感じで行くと痛い目にあうのは必然というかなんというか。他の学部がどうなのか知らないからなんとも言えないけど、少くとも法学部はそういうところな気がする。
あと自己管理というか、なにか一つにのめりこみすぎてしまって他の事を一切やらない味をしめてしまったのが、これは問題というより僕の留年の決め手な気はする。単位は単位で取っておく、というのが僕には出来なかった、というか暇を作らなかった。
あと休学しなかったのは最悪。

転学部

と言っても、大学受けるときに将来なにをするかまだ全然決めてなくて、とりあえず大学には行ったものの……みたいな人はそれなりにいるとは思ってる。そういう人はとりあえず自分の興味が出るかどうかを確認するためにいろんな領域に足を突っこんでみて、確認していくのがまぁいいんじゃないかなぁ……。それこそ授業に行ってみるとか……?サークルの方が行きやすいか。
もし自分のやりたいことが分かればさっさと転学部した方がいいし、時間がもったいない。ただ、転学するにも行く先はある程度情報を得てから行った方が良くて、行ってみたはいいもののちょっと思ってたのと違う……やっぱり授業だるい……みたいになるともう暗中模索で死んでしまうだけだから、とりあえず授業に潜り込んでみるとか、実際に教授にオファーを取りつけて話を聴かせてもらうとかする方が良い気はする。後者はちょっと貴重な時間を奪う感じでアレだけど、前者はだいたい出来ると思うし、積極的にやった方が良いだろうなぁ。

なんか

まぁ留年はしない方がいい。よく留年をなかば自慢気に自嘲している人がいるけどああいうのは本当に最悪で、留年は恥ずかしい事だと認識した上で留年してほしい。

終わり

というわけで深夜の勢いでががーっと書いてみた。サークルの追いコンから次の日そのまま夜に『楽園追放』を部室で上映会して、バスで寝過しながらその足で帰ってきて、机の上に寝落ちしてたのを2時くらいに目覚めてしまったので、とりあえず。
自分の経歴を晒すのは、やってる本人は楽なんだけど、個人的にあまり積極的にすべきものでもないかなぁとかなんとか思うんですがどうなんでしょうね……。輝かしい経歴ならともかく。
まぁでもこんなアドベントカレンダーが回ってきたんだから、たまにはいいかな?って感じ。


たぶん書き忘れてることがたくさんある気がするし、思い出したら追記しよう。学業に関係ある部分しかたぶん書いてない。

次はインターンクソ野郎の id:lastcat こーはい君です。
のなくんかどっちに振ろうか迷ったけど、まだ2回生のこーはいくんに振るのは気が引けたので。まぁ院生という説もあるんだけど……。
輝かしいインターンの経歴と、その影を書いてもらいましょう!ではでは。

*1:怪しげというより、えらく髪の長い黒服の人がめっちゃ通る声で宣伝していて何事かと思った