霊安日記

jf_nights の霊安草子。

夏休みギラギラ太陽日記 ~ 32日目(遠野之抄 壱日目)

9/6。日記題名が厨二っぽくなってる。

5:30

起床。けど、結構眠かったのでもっかい寝る。7時くらいに起きようかなーとゆるりと思う。

6:50頃

起床。ほんとうに起きられてうっひょーって言う。ナニか出そうな民宿だったけど、結局ナニも出なかった。寝てる間とか結構期待しながら(かつめっちゃビクビクしながら)寝てたんだけどなー。

8:07

昨日なにかいたと思われた太郎淵へ。
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明るかったからか、今日は淵の方には誰もいなかった。しかし、淵を出た道のところになにか胡桃のような実のなる木があった。淵の方を観ていると、後ろかがパンッという音が。ほえぇと言いながら木の方を見ると、いくらかの間を空けて木から実が一つずつ落ちてくる。実が固く、道路に当たった時の音が結構激しいから最初ドキっとした。見上げても何もいなかった。これは歓迎されているのかはたまたその反対か、普通人間ならば歓迎してないときの行動だよなぁとか思いつつ、謎のポジティブ姿勢で、いやこれは、人間だったらそうかもしれないけど妖怪はそのあべこべの存在、つまり歓迎されているのだ、とか勝手に思いつつ誰もいない木の方に向かって、では行ってきます、と声をかけてそこを発つ。
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こんなのが落ちてきた。

8:??

諏訪神社へ。長野諏訪の諏訪大社から勧請されたものらしい。近々(ここ一年or二年以内)諏訪に行くつもりであるので、またそのときによろしくお伝えください、と頼み申し上げた。
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8:??

横田城跡へ。しかし、「この先横田城跡→」という看板に従って進んでも、道がどんどん獣道になって行き、見えるのは段々畑の様に段々に開けた平地のみ。自転車をわりと無理に押して進んでいたのだが、「昔の人は馬をこういう気分で引いていたのかなー」などと思っていた。10分ほどそれっぽいところを歩いてみたが、遂に道がそれまでかろうじて見えていたのが見えなくなったので断念して戻った。草は朝露で塗れていて、靴下から膝下までびしょびしょになっていた。長ズボンでなかったのをちょっと後悔したけれど、幸い持ってきているので、明日からは長ズボンで行動しようと思う。

9:05

松崎観音へ。ここへ行くのに民家の横を通らないといけない(というか、だいたいのそういう史跡へ行くにはそうなる)のだが、行きにそこにいた犬に思いっきり吠えられて悲しかった。苦笑しながら観音へ。お堂へ着いて段差の一段目に足をかけた瞬間、お堂の後ろの方からばらばらばらばら……と何か音がした。おそらく鳥だと思われが、鳥は僕がお堂に来たときに既に飛び立っていったから、もしかしたら違うかもしれない。

9:33

母也明神へ。ここは悲しい話が伝わっているので遠野物語の該当する抄を読んでほしい。史跡の目印があってここかここかと行ってみると「→入口」と書いてある看板があり、そこから山へ入る人が一人通れる程度の細い道が伸びていた。オイオイまじか、と思いながらそこを登ると、50歩もいかないうちに祠が見えてきた。狭くひらけたところに小さな祠だった。祠の前に謎の木の長い棒が立っていてよくわからなかった。
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9:44

母也明神から北へ、附馬牛町の菅原神社やそっからさらに北の荒川駒形神社へ行こうと思い、遠野から附馬牛に抜けるのを最初は公道で行こうと思ったのだけど途中に橋があってその手前に舗装はされていないものの微妙に砂利は敷いてある道があったから、そっから抜けようと思い直す。

9:??

最初は軽い林道だったのがちょっとだけ深くなる。しかしまだ砂利道のままだったし、道幅も普通の車一台分はあったからそのまま進む。

10:08

林道を抜ける。まぁどう考えても自転車で進むべきではない道だった。抜けた直後の民家の横でイタチのような生き物がササッと走っていった。林道を抜けてからは、遠野では上を向くと30匹ぐらい飛んでいて自転車を濃いでいても轢いてしまいそうで危っかしっかったトンボたちが全然いなくなっていた。まぁたまに地面に止まっていておっとっとって言ってたけど。
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10:12

走っていると、田んぼの方から「おーい」と声が。声のする方を向いてみると、たぶん50~60歳くらいのおじさんが田んぼから作業を止めてこっちへ走ってきた。どこへ行くのか尋ねられて、地図を使いながらとりあえず菅原神社へ行きたい旨を伝える。申し訳ないことに、全会話の1/4くらいは何を言われているのか聞き取れなかったけれど、まっすぐ走って「シンダニ」側、ということを教えてくれた。僕が彷徨っていたように見えたのかな。「シンダニ」そう聴こえた言葉でおそらく深い谷つまり山側を指してるんじゃないかなーとぼんやり思っていた。気ィ付けてな!とそのまま(おそらく)家の方に戻っていかれた。やさしいおじさんでホクホクした気分だった。
ちなみに結構な赤ら顔で、後で別の場所で思い出したけど、遠野の河童は赤い顔をしているらしく、もしかしたらこのおじさんは河童だったのかもしれない、しかし頭に皿は無かった、いやそもそも顔をタオルでくるんで帽子を被っていたからもしかしたら皿を隠していたのかもしれない、手の指の間に水かきを確認することを怠っていたぐぬぬん、などと思っていた。

10:52

菅原神社へ。せっかく教えてもらったのに微妙に道を間違えてしまった。結構な山の上である(ただし普通の舗装された道路を上がっていく)。入口から太古感のある場所でかなりテンションが上がったのだけれど、説明文を読むと江戸時代に勧請されたらしかった。しかし木とかがかなりすごい。霊安京の遠野編ではこの木の配置をどこかのステージで使おうかなーとか思ってた。そういえば入口の木でリスが出迎えてくれた。最初はカメラを構えると隠れて、構えを解くと出てきたんだけど、一回iPhoneで撮れた。しかしドアップしたし、手が震えてたのでたぶんぼやけた写真であることが容易に推測できる。
境内ではここの太古感に感動して、自分の2倍くらいの大きさの虫を必死で運ぶアリの写真を撮りながら、適当に曲のイントロ部分を脳内で作っていた。
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11:38

荒川駒形神社へ。菅原神社から公道を北へ北へ行く。神社入口から神社本宮までがかなりの山道で疲れた。入口の鳥居の下ではなんとか3Gが来ていたのだけれど、本宮では完全に圏外となっていた。ちなみに入口の鳥居のあたりが川の上なんだけど、すごく景色が良くて思わず声が出てしまった。
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本宮では苔に覆われた階段と社が神秘的だった。社の側面に銅剣みたいなおそらく儀式用の剣がいくつも取りつけてあったのも印象的である。ここの神は白馬の姿を取って人の前に現れるらしいのだけど、僕の目の前に現れたのは茶色い蛙だけだった。
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12:??

本当は荒川駒形神社よりももっと北の小国や川井というところまで行きたかったんだけれど、諸事情で北東から遠野に向かって下ることにした。

12:??

附馬牛へ行くときに通った林道を通って戻っていく……と思ったら、来た時っぽい道だったのがだんだん草に覆われていって、気がつくと山の上みたいなところに出ていた。あれ、道を間違えたかな…と思っているとちょっと前にあった背の高い草が生えていたところでがさがさっっと音が。思わず身構えると、大きな鹿が一匹、向こうの方へ逃げていった。食事の邪魔をしたかな、申し訳ないなーと思いつつ、そこにいたのが熊だったら…とちょっと焦って(そこは一面畑みたいな土で、草しかなかったけれども…)、山を下ることにした。

13:00

突然お腹が痛くなり、福泉寺が近くになったからそこでお手洗いを貸してもらおうとすると、中にトイレがあるけれども拝観料が必要になるとのこと。福泉寺はかなり規模が大きい山歩きをしないといけなかったの今回はパス。お腹の痛みとトイレだけでも拝観料を取られることにぐぬぬと唸りながら寺を出ると道を挟んだすぐ横にはやちね食堂なる食堂を発見。お昼をまだ食べていなかったのでそこでいただくことにしつつ、用を足す。
ラーメンセット(ミニカツ丼)を頼んで、またしても舌をやけどしながらいただく。家族連れの先客がいたけど、店のおばあちゃんとは知り合いみたいで、店のおばあちゃんが普通に店の中で遊んでいる子供たちの面倒を見、親の人達はしゃべりながらビールを飲んでいた。たぶん2家族かな。子供たちは騒いでたけど、普通に賑やかでいい空間だった。支払いの時に「うるさくてすいませんねぇ。今日は幼稚園の運動会があって、その反省会なんですよ」と笑いながら教えてくれた。

13:39

角助の墓へ。周りが田んぼなんだけど、ここらのかかしが非常に怖い。顔が妙にリアルなのと皆服を着ているのとで微妙に本物の人間っぽさがあった。時折山の方からバァァァンンンという轟音がそこら中に響きわたっていたんだけど、なんの音か分からずじまい。

13:46

カッパ淵へ向かう途中、道路沿いの林に小さな鳥居とその奥に小さな祠を見つける。まだ調べていないから誰の祠か分からないけど、石碑もなにも立っていなかった。半分崩れている木の階段(10段くらいしかなかった)を上って御参りしようとして前を見ると、賽銭を載せる台がひっくり返っており、祠の中の誰かは分からないが小さな像も倒れていたので、ちょっと失礼いたします、と声をかけながら賽銭台を元あったであろう場所に戻し、そこらに散らばっていた賽銭をそこに載せ、祠の中も、これは本当はやっていいのかどうか分からなかったけれど二体倒れている像を立てた。うーんよかったのかな。
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14:30

カッパ淵へ。僕が今日まで巡ってきたところはだいたい観光地図に載っているところばかりなのに、今迄僕以外誰も観光客はいなかったのだけれど、さすがここのカッパ淵にはかなり観光客がいた。川に向かって釣り竿が伸びており、釣り糸の先に大きなキュウリが結ばれて置いてあった。いくらカッパがキュウリを好んでいると言えど、こう観光客が20人もカメラを構えていては出るものも出にくいだろうなぁ、って思っていた。
小さな祠もあって、中を覗くと説明文に拠れば乳首の置き物が置いてあった。またカッパ淵観光客日記みたいなのもあったので、
「京都から参りました。遠野の音色に感動しています。 jf712」と書いておいた。
ちなみにカッパ淵の隣がそのまま安倍屋敷跡だったんだけど、そっちにはあんまりみな行っていなかった。
カッパ淵を出たところで、宮城ナンバーの人に伝承園への道を訊かれたので、iPhoneを巧みに操作しながら道を教えた。
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14:56

倭文神社へ。これで「しどり」と読むらしい。初めて聴いた。少々疲れていたのとわりと人工的だったのとで、写真は少なめに。

15:27

遠野八幡宮へ。入口の手を洗うところがカッパ石と呼ばれる石で出来ていて、説明文等いろいろ面白かった。
中の宮がかなり立派なもので、豪華だなーって思ってた。僕以外に観光客はおらず、宮の清掃係みたいなおばあちゃんが二人と微妙に若者っぽいお兄さんが一人おしゃべりしてた。
遠野物語によるとここらへんにもカッパがいるらしかったが特に見当らなかった。
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16:04

いったん駅に帰ってくる。上で書いた諸事情というのは、本来自転車を今日の17:30までに返さないといけなかったんだけれど、それを延長してもらって9日の朝に返すように出来ないか、と交渉することで、試してみると9日の朝まで借りることは出来たんだけれど、今借りてる分を延長してもらうことは出来なくて、1000円くらい損をすることなった。貸出のシステムを把握してなかったのが敗北だ……。
このときは今夜はどこかに泊まることはせず、一晩中自転車で走り回っていたいなーと、この時は思っていた。若気の至りである。
とりあえずデンデラ野を目指して東へ向かうことにする。

17:34

キツネの関所へ。これは道路の横にぽつんとある。夜ここを通るものはキツネに化かされ肥溜めの中に落とされていたらしい。気をつけないと。

17:53

日が沈んできた。9月だからだろうけど早い。さっきのカッパ淵方向への道を逆戻りしている。

18:??

基本的に遠野駅から国道340号線をまっすぐ行けば目的の方向へいけて、デンデラ野の方向へ曲がるところで、先に山崎のコンセイサマという史跡と栃内観音というところに行くことにする。既に暗くなり始めている。

18:19

コンセイサマへの山道の入口へ。もう真っ暗でかなり危険な雰囲気が醸し出されいた。
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18:21

さっきのところはまだ民家があったんだけど、すぐに家が無くなる。道の先はどんどん山の中へ向かっており、身体がとうとう危険信号を出し始めた。足が止まったところにちょうど(おそらく)名のあるであろう巨石が祀られていたので、この先に進むのは止めておいた方が良いでしょうか、と尋ねる。返事はなかったものの、奇数分だったら止めておきます、と言ってiPhoneを見ると21分。分かりました戻ります、と言って戻ることにする。

18:23

いったん参道の入口まで戻って栃内観音も止めておくべきかなーと思って自転車を止めていると、たまたまそこを通りかかった30~40歳くらいのおじさんが、どうかしましたか、と声をかけてきた。栃内観音に行こうかどうしようか迷っています、危険でしょうか、さっきコンセイサマは諦めました、と答える。その人曰く、自分はこのあたりの見回りをしていて、(ちょうど栃内観音の方向に実家があって)、そのまま戻るところだ。観音様はおそらく大丈夫だと思われる。ただ角の生えた鹿が出るかもしれないから
それが危険といっちゃ危険だけれど、それくらいかな。コンセイサマを諦めたのは賢かった、あちらは完全な山道だし、熊が出る。観音様の方は山に入る手前でもうお堂があって、大丈夫。ただかなり薄気味悪いと思いますよ。もし行ってみたいのだったら、とりあえずあっち(方向を指指す)の坂をちょいっと登れば栃内観音の看板みたいなのがあるので、そこまで行ってまた決めたらいいよ、とのこと。
コンセイサマを諦めておいて正解だったと聴いてかなり身震いしていた。たしかに熊が出たらどうしようもなく死ぬしかなさそうだし、午前中のこともあるしでかなり怖かったけど、観音様は大丈夫と言われたので行くことにした。

18:40

観音様のところへ無事到達。まわりに一応民家があったものの明かりはなくあまりにも暗すぎたので、iPhoneのヘッドライトを常時点けたままにして照しながら若干声を出したり、入口にあったストックで道を叩いて音を鳴らしながら進んだ。遠野の熊は人間に気付くと一応基本的には逃げるらしい。ただ、参道を行くときに昨日見たような黒い影がをまた視界の端を走っていったのが気がかりだった。もうかなりガクブルでやばい。
観音様に無事御参りして振り返ると、iPhoneのライトで照らされた観音様のお堂の出口の草影あたりに光る目が。さすがに熊ではなく、背の高さ的にたぶんキツネくらいだった。と頭は思ったんだけど完全に身体はフリーズ。微妙にかすれた笑いが出た。動けずに固まりながらじっと見つめていると、3回目くらいの瞬きしたタイミングでその目はふっと見えなくなった。ほぁぁぁぁと思いながらお堂を出てみると、光っていたあたりには地面に刺してあった棒に蛍光テープが巻かれていたものだった。なーんだふぇえええって思いながら参道を戻ったところで、あれでも受かびあがってた光は一つじゃなくて二つだったよなぁって思い出してしまって一気にゾゾゾっとした。

18:45

コンセイサマ方面はもう行けそうなところもなかったし、完全に心臓はドクドクいつもの数倍のスピードで波打ち全身鳥肌でこれでもかって言うくらいに逆立っていたので、デンデラ野も明日に諦めて全力で遠野駅まで戻ることにする。

  • 19:??

先のデンデラ野への曲がり道から国道おそらく34号線が交わるところまで、ひたすら直線の国道をだいたい40分くらい自転車で全力*0.8くらいの力で濃いだ。ライトを点けている分力が取られる。このあたり、道の横の林から小動物が飛び出して横断していきそうで、全速力でも走りにくいところだ。
ほとんど街灯が無く(ずっと田んぼなため照らす意味がない)、車が後ろから来るととても心強いのだけど、自分を追い越した瞬間に辛い気分になる。対向車は眩しい。でも自分の行く道を照しながら来るのでやっぱり心強い。
自転車のライトだけだと暗かったので、ライトを点けっぱなしにしていたiPhoneを、Lightningケーブルとポータブル充電機とでいい感じに首に回して、手を放してもぶらさがって勝手に前方を照らすようにしていた。

19:31

無事遠野駅周辺まで戻ってこれた。途中ガソリンスタンドがあって、そこ以南はかなり住宅があるから明かりも増えてくる。なんとか生き残れた感がある。午前中のもたまたま鹿だからよかったものの熊だったら…。栃内観音様のところは完全に運やらなんやらが重なった。あの石で引き返したタイミングでないと地元の方にも会わなかっただろうし……。

生きて帰れた記念に、昨日と同じとぴあで30%OFFになっていた寿司を買った(279円)。

20:00

喜んだのもつかの間、昨日押しかけて取れた民宿が今日と明日は満室らしい。とぴあの前の座れるところでiPhoneで検索していたけれど、どうも電波が悪いので遠野駅に戻って再び検索。遠野駅前の広場はそこ以外のどこよりも4Gでサクサク電波が来る。
全部屋無線LAN完備の宿が今日と明日と取れた。ちょっと駅から離れていて、自転車で7分ほど。

20:16

宿に着く。無線LANが何故か部屋の中では「このPCは(そこの無線LANの名前)での接続を一部制限されています」のあの意味不明なエラーが。一部ってなんやねん……。電波を求めて一回のロビー付近まで行くと無線が通じるようになった。女将さんに言ってみると、あれれそれはすいません…って感じで無線ルータみたいなのを貸してくれたんだけど、やっぱり部屋では駄目だったので1階で書くことにした。お風呂が一階にあって、行く人が皆不審そうに見ていくのが辛い。


めっちゃ長そう。
それにしてもかなり怖い一日だった……。


明日は遠野の東方面に行くつもり。ちゃんと暗くなる頃にはとぴあで半額やら30%OFFになったご飯を買おう。