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霊安日記

jf_nights の霊安草子。

小さな世界

とても些細な話。

「◯◯、後ろの戸棚空いてるで」

この言い方が死ぬほど嫌いだ。空いてるからなんだというのだ。僕も自分で気付いて違和感を感じたら閉めるし、自分で気がついたなら閉めたらいい。
そもそも、
「◯◯、後ろの戸棚閉めといてくれへんか」

これで全ては事足りる。誰も嫌な思いはしない。頼まれた方はよっしゃ閉めるか、ええことしたった、頼んだ方はほんま助かるわ、こいつ~、閉められた戸棚は晒したままだった裸を隠してもらえて感謝感激アメアラレ。
最初の言い方だと何がムカつくのか。

まず、「空いてるで」だと、言外に「閉めておいて」がつく。つまり、「お前がやって当然」という気持ちが見え隠れしている。この部分がめちゃくちゃ嫌いなのだ。何がお前がやって当然だ。まっすぐ人に物を頼めないなら、自分でやれ。
もうひとつ、頼み手(聞き手・話し手的な)は、『この頼まれ手は、最初の言い方でこっちが頼んでいるということを理解し、任務を遂行してくれる(だろう)』という一方的な信頼関係を築いている、という点も気持ち悪い。
これには頼み手と頼まれ手との間の普段からの良好な関係が存在していれば、あるいは上記のような問題は起きないかもしれない。
しかし、もし頼み手と頼まれ手との間に不均衡なパワーバランスが築かれていれば、たちまち頼まれ手の心の内は煮え繰り返り、火山は噴火し、海は大津波を起こし、木星小惑星を引き連れて地球に降ってくるだろう。

何の話かというと、我が家ではよくこういう会話が起きていて、その度に僕は気持ちが澱んでいくという話。
僕は(少なくとも小さい時は)従順なムスコなので、無言で立ち上がり、戸棚を閉めて、無言でまた席に着くのであった。

ほんまにどうでもいい些細なことかもしれませんが、僕にとっては本当に辛い話です。
はぁ。

絶対に、子供や仕事の部下に、そういう言い方をする親・先輩にはならないぞ、という誓いを毎日立てている。
おわり。