霊安日記

jf_nights の霊安草子。

第14日目 神様の御用人シリーズ

こんばんは。じぇにです。
これは じぇにの師走徒然伝2016 Advent Calendar 2016 - Adventar の第14日目の記事となります。

そういや今日は @uiureo の誕生日だっけか!!???おめでとうございます!!!!!!!!!

さて今日は『神様の御用人』という本の紹介とかをします。

メディアワークス文庫より、現在6巻まで出ています。

あらすじは、まぁググっても出てくるとは思いますが、唐突に神様たちの御用人として選ばれた主人公が、いろいろな神様から御用人として何かしら頼まれ事をし、それをなんとかして解決しようと主人公が奮闘する物語です。
本屋さんでふらふら歩いてて、とりあえず「神様」ってワードが見えたので手に取ってたのを覚えています。開いてちょっと立ち読みしていたのですが、主人公のステータスが、

  • 春から就職したものの、いろいろあって半年で辞める
  • 元野球(怪我でやめる

どっかで聴いたことのあるアレ。まぁ別に共感したわけでもないけど、面白い。

もともと主人公の祖父が神様の御用人として名高い人だったらしくて、その縁で?主人公も御用人に選ばれたみたい。ただ主人公は別に信心深いわけでもなく、ただ祖父が体調を崩した時に毎日祖父の健康を願っていたことが大神様から評価されて、祖父は亡くなってしまったけれど、次の御用人として選ばれたわけです。正しく言うと御用人見習いとして選ばれて、5巻か6巻で正式に御用人になってた気がする。

僕がこの作品を好きになったのは、まず神様の描かれ方かなぁ。まぁこれはよくある形式だとは思うけど、畏れ多い存在でありながらも、人間臭さがある。親近感の持てる形で描写されています。僕は日本での神様の在り方っていうのは、その辺の草木や石ころにいたるまであらゆるところに神様はい(らし)て、日常生活を共にする存在であり、身近なモノであると考えているので*1、非常にもののあはれを感じました。

神様自身の記憶が薄れていくという設定も良いなぁと思います。薄れていく理由は、やはり昨今の人の神様に対する畏敬、いやそもそも関心が薄れ、祭りなども減ったり行われなかったりすることで、神様が自身の存在意義を失っていくことから自分の存在理由が見えなくなってしまう、という感じだと思うのですが、これにもあはれを感じました。
また、そういう自身への畏敬を取り戻させてほしいという頼みにも、主人公がただそれに応えるのではなく(というか難しい)、そもそもその神がどうして神として祀られるようになったのか、といったところから考えさせたりしていて、よいなぁと思いました。

神様の成り立ちについても、良いなぁと思います。
神として祀られているのは、もともとその土地の有力者だったことが多く、そこから枝分かれしていった子孫の子孫の子孫が自分たちなわけです。つまり神様を祀るというのは、自分たちのご先祖さんたちを祀るということで、別段特別なことでもなんでもない、ごく自然なことだ、という話になる回もとても好きです。

あぁあとアレですね、地方の伝承みたいなのにスポットライトをあてて、そこに登場する神様や昔の豪族やらを絡めてお話を作ってるところ。これが本当に最高で、最高というのは僕の好みとして最高という意味ですが、本当に最高。地方伝承をある意味二次創作して話を作るっていうのは僕もやりたいことだし、それをやっている作品を読んでいると創作意欲がゾクゾクと湧いてきますね。

人(神)の想いについての書き方もいいなと想いました。宗像の話はめっちゃ泣けた。まぁだいたい全話泣いてるんですけどね。

というわけで、『神様の御用人』シリーズ(? 一応続きでどんどん出てるしな)、もし気になった方やこういう形での神話やらが好きな人は是非御一読を勧める本になっております。
終わり。

最後になりますが、@uiureo さん、誕生日おめでとうございます!!!!!!!!!

*1:ちなみにこの辺は僕の妖怪観とも被っていて、そもそも神様と妖怪の違いっていうのはそこまで大きなものでない……という話をすると長くなるのでまた今度

第12日目 楽園追放

こんばんは。じぇにです。
これは じぇにの師走徒然伝2016 Advent Calendar 2016 - Adventar の第12日目の記事になります。

さて今日は(と言っても今日既に3つ目の記事ですが)、こちらになります。
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そう、同じみの『楽園追放』です。2014年11月15日公開だそうで。

このブログの過去の日記によると、同年12月6日に観に行ってるらしい。なんか記憶では公開からもっと経ってから行った気がするんだけどな。
楽園追放をまだ観ていなくて、ネタバレは御免だ!という方は以下をご覧ください。
nna774.net

Blu-ray自体は数日前に入手したのだけれど、残念ながらドライブが対応してるかどうか確認し忘れてて、案の定対応してなかったので、今日ヨドバシで買ってきました。
購入したのはこれ。

値段を見たら税込特価8000円って書いてあって、ゴールドカードにコツコツ溜めたポイントが3000ちょっとあったので、まぁこれにしよっかなってレジに持っていったら何故か7500円ぐらいだった。不思議。
家に帰ってさっそく鑑賞会。これで4回目かな?

いやーやっぱりいいですね。神。いいところポイントを書いていきたい人生だった。

  • 冒頭、フロンティアセッターによるハッキングとそれを追いかけるアンジェラ

電子世界への没入って感じでいいですよね。背景とかがいい。大好きです。最高。

  • アンジェラが自身のマテリアルボディの感触を確かめるため?に、ちょっと幼なめのボディになって、元のボディと組み手?するところ

コピーボディの現れ方及び、終わってからのアンジェラの消え方がかっこいい。大好きです。最高。

  • アンジェラ vs サンドワーム

僕はロボットモノは別に好きではないのですが、普通にカッコよかった。

  • ロックに対するアンジェラとディンゴの会話

「骨で感じるんだ、ビートをよ」
曲を聴くってのは、やっぱり魂の鼓動を感じることなんですよね。うんうん。

  • 車の中の寝不足アンジェラ

可愛いですよね。後のディンゴのセリフにもありますが、体調が良いとか悪いとかいう感覚がなくて、そういうものだと思ってるんですよね。最高。

  • 過労で倒れてしまったアンジェラを看病するディンゴ

この辺の会話がとてもいい感じ。夜中にディンゴが屋根の上でEONIANを唄ってるところにアンジェラが話をしに行って、そこではまだ会話を打ち切るディンゴがいいですよね。最高。

  • そばっぽいのを食べてるときのアンジェラの顔

かわいい。。。

  • 謎の取引の偵察のためにカメラを高い建物の上まで運ぶアンジェラ

音楽がザ・それって感じ。階段が上まで延々と続いていたり、行き止まりだったり、やっと屋上についたっていうシーンそれぞれを、観ていなくても想像出来る(一度は観ていないと分からないかもしれないけど)ぐらい音楽って感じ。最高。

  • フロンティアセッターとの初会合

ここのセリフは何度目でも僕は泣けてしまう。宇宙船の建設アプリケーションがアップデートの末に自我を獲得、という最高の設定に涙しない人はまぁいないでしょう。さらに彼は自己の存在証明のために、外宇宙探査計画を100年感ずっと続けてきた。ひゃっはー。大好きです。最高。

  • フロンティアセッターにとっての好き

「ノイズでありつつもプロセッサーの働きを早めるものであり、それが『好き』という感情だということを理解するには長くかかったが、そのことが自我に気付くきっかけになった」
神か。最高。大好きです。

この辺のフロンティアセッターの存在が、僕を楽園追放を好きだと言わしめる最大の要素かと思われます。

社会という大きな檻に閉じ込められている。つらい。

  • アンジェラの報告に対する高官たちの対応

この辺もまさに、って感じですよね。一番最初に映画館で観ていたときは、このシーンが来るまで、あれっ事件解決やんけ、って思ってましたが、さすがにそんな単純なお話じゃないですよね。

  • フロンティアセッターがアンジェラを助けに行く時の(名前忘れた)なんとかいう感じに偽装してポリゴンキャラになるところ

かわいい。。。

  • 最新型アーハンで地球まで行くところ

単純にバトルシーンかっこいい。あとフロンティアセッターがシステムを解析して演算バックアップを完了させる瞬間もめっちゃ好き。最高。

  • 仁、義

仁、義(ヒョイヒョイ

ディンゴが最後までやるだけやろうというシーンの曲
あの曲もなかなかすごい。自分たちにはフロンティアセッターのロケットを飛ばすんだという目標があるってのが伝わってくるメロディと音色だと思いました。最高。

  • 街中バトルシーン

ディンゴはいつの間にあんだけいろいろ用意出来たんだ。アンジェラの顔がすごい。
星空の下での会話あたりからのアンジェラの表情が豊かになったように思います。
あと戦闘シーンの曲も全部最高ですね。

  • 無音

あのシーンは未だによく分からないけど、なぜか涙が出るシーン。なんでですかね。
ただここなくしては『楽園追放』ではないんだろうなぁ。うーむ。最高。
まだまだこの世界には知らない世界がたくさんある!

  • フロンティアセッターが地球を飛び出してからのディーバの高官たち

ますます統制を強めなければというセリフがなるほどーという感じですよね。最高。

  • 最後のフロンティアセッターが唄ってるところ

最高。

以上、最高のシーンを思い出すがままに書き出しました。
僕はあまり頭がよくないので、こういった映画からの構図やらメッセージやらはあまり考えてないのですが、非常に面白い作品だったと思います。
人間とは、という感じがありました。フロンティアセッターが一番人間臭い、という話だった気もしますし、しかしディーバではメモリの確保に必死になり名声を獲得するというのはこれぞ人間臭いのではないか、と思いもいたしました。分かりません。
アイディンティティについて、考えさせられる感じもいたします。

ディンゴとフロンティアセッターがEONIANで打ち解けているのをアンジェラが、なんていうんでしょうか、恨めしそうな表情で見ているシーンもなかなか素晴しいんじゃないかと思います。

EONIANはいろんなバージョンを聴きたいですね。
アンジェラというキャラはなぜか可愛い。おっぱいちょっと大きいけど……。

あと、ディーバでの本能を超越した快楽、味わってみたいです。

さて、結局何もまとまらず、散逸した文ばかりとなりましたが、現場からは以上です。あと100回ぐらいは観ようと思います。

第11日目 演奏

こんばんは。じぇにです。
これは じぇにの師走徒然伝2016 Advent Calendar 2016 - Adventar の第11日目の記事になります。

僕には妹がいて、お互い幼少の頃よりバイオリンを習っていました。僕は中学ぐらいでやめたのですが、妹は大学院生となった今でも続けていて、すごいと思います*1
今は京都市管弦楽団に入ってバイオリンを弾いているそうです。

毎年演奏会があるのですが、僕は個人的にあんまりオーケストラに魅力を感じなかったので今まで観に行ったことがないのですが、来年から北海道だし、おいそれと行けるような環境でもなくなるなぁと思って、先日ついに足を運ぶことにしてみました。
母「あんた、行かへんやろ?」
僕「いや行くわ」
母「えっ どしたん」
僕「……」
まぁ唐突に行くって言ったら言ったで驚く気もしますね。

会場は ロームシアター京都 です。来ている層は結構年上が多いように感じました。年上というか、年配の方々と呼ぶぐらいの歳の人?
開始2,3分前から舞台の上の椅子に演奏者さんたちが座り、チューニングっぽいのを始めます。この時会場はまだガヤガヤしていて、チューニングが終わって楽器の音がピタっと音が止まると客席も静かになりました。
いつの間にか指揮者の人が来ていたので拍手。
結構あっさりと始まるなぁという感想を最初に抱くぐらい、演奏はあっさりと始まりました。びっくり。
全部で三曲あったのですが、一曲目は始まりのバイオリンが難しそうだなぁという印象。二曲目は恥ずかしながら寝ていました。妹すまんな。
三曲目が長くて、演奏時間が一時間弱というシロモノ。練習するのも大変そう。
指揮者の先生の指揮の仕方が独特(?)*2で、曲に合わせて身体が飛びまわる感じでした。いや、曲に合わせるというか指揮者なんだから曲を引っ張るのか。
とりあえず指揮台の上で、足自体は地面から離れないのだけど、身体が伸び縮みしてまるで飛び回っているかのような指揮で、見てる方も面白かった。
曲は面白かったのですが、僕の耳がトチ狂ってて多分ずっとインナーのイヤホンで聴いてたせいか知らないけど、結構くぐもって聴こえた。音の変わり目変わり目がハッキリしないというか。これは別に不満点というわけではなく、そういうものなのかしらと気になった次第なのでまた妹に訊いてみようと思います。
あと金管楽器の音よ。あれちょっとうるさい。そういうもんなのかな。

まぁ久々にオーケストラを聴いた感想としては、やっぱり僕は電子音の方が好きだなぁというどうしようもない気持ちでした。
別にオーケストラを否定するわけじゃなくて、ただオーケストラならやっぱり聴くのもいいんですけど中に入って弾きたいな、と思う気持ちの方が強くて、ただああいう大人数だと自身のコントロール出来る力の範囲があまりにも小さすぎるような気がして*3、それなら全部自分で表現出来るDTMとかそっちの方が好きだなぁという、音の表現方法の観点での感想です。
なので、もちろん少人数なら楽器弾くの好きだし、DTMも合作とかいうのやってみたいし、是非是非募集中なので、一緒に曲作って結婚しよ!!!って方のご意見・ご感想をお待ちしております。

*1:僕も弾かなくなって久しいですが、小学生の時の発表会用に練習しまくった曲は今でも指が勝手に動きます。なので僕もすごい

*2:他の指揮者の人をあんまり見たことがないのでなんともですが

*3:この辺はあくまでも「そうなんだろう」という僕の思い込み

第10日目 無

こんばんは。じぇにです。
これは じぇにの師走徒然伝2016 Advent Calendar 2016 - Adventar の第10日目の記事になります。

なるはずで、楽園追放のBlu-rayを入手してきたのですが、マイマスィーンはDVDまでの再生にしか対応してないことを知り、気力を失い、絶望に身を委ね、そのまま寝落ちしたので記事はありません。